「続・エルサレムへの道」#0013 ― 2005/04/01 00:00:00

間があきましたが、#0011の続きを。
前回はRSRM(声に出すとあーらふしぎ、エルサレム)という言葉の後半部分、
RMとはルールメイカーのことであるとお話しした。
だから今回は前半部分のRSとはなんだというお話をしよう。
今年になって複数のお芝居に関わっている。
昨年末にはあるダンス・パフォーマンスのために映像を作る仕事をした。
ぼくが関わらないところでも、仕事で出会う人や
仲間・知人がそれぞれ個人的に何かを創り発表している。
早い話、気がついたら身の回りにすごい才能がひしめき合っていたのだ。
そしてどうしたわけか、そういうずば抜けた力の持ち主に限って、
社会的には不安定な立場にありがちなのだ。
よく言えば自由業。はっきり言えば定職のないプー太郎。
ぼく自身はそこまでの才能がないのでコピーライターを自称し、
それなりにキャリアを深めつつあるが、
身の回りの才能たちはもっともっと不安定なところにいるのだ。
面白いことに
上記のような自由人たちがこぞって、ある共通した動きを見せている。
例えばそれは、
「新しい修学評価の策定」だったり、
「コミュニティの再生」だったり、
「カネに対抗できる価値観のモノサシづくり」だったりするわけだが、
いずれも「いまある常識、システム」へのカウンターパンチであり、
それに取って代わるオルタナティブの提示なのである。
一昔前ならこういうのは
「ドロップアウトしたアウトサイダーによるカウンターカルチャー」
とくくられたのだろう。実際、図式としてはほぼそのまんまと認めていいだろう。
でも彼らはドロップアウトしたわけではない。
どこか「いい場所」から「ひどい場所」に落ちたわけではない。
むしろ出来の悪いひどい道からちょっと脇によけて、
そこにフレッシュでもう少し手応えや歩きごたえのある
新しい道を築き始めようとしているように思えるのだ。
さあ、これでやっとつながった。
ロードサイドのルールメイカーたち。
ドロップアウトでもない。脱サラでもない。隠者や仙人なんかじゃない。
ロードサイドで軽やかにステップを踏みながら、
もっとクールでもっと笑えてもっとドキドキできてもっと涙できる新しい道をつくり、
あわよくば世の中のメインストリームを引き込もうとさえしている。
さびた関節にオイルをさして
こわばった脳みそをもみほぐして、
押っ取り刀でそのロードサイドに踏みだし、
ささやかなりともルールメイクしていきたい、
とぼくは思うのだ。よろしければみなさんも、ぜひ。
* * *
PS.
RSRMの実例ってわけでもないけど、お芝居の方も、
4月12日にザムザ阿佐谷で「阿部一徳の ちょっといい話してあげる」が上演
されます。演目は『ぼくは747を食べてる人を知っています』という小説。
題名通りの途方もないほら話ですが、至高の愛の物語でもあります。
『異形の愛』とはまた違った感動で骨抜きになること必至です。下記を参考に
ぜひお越しを。
http://www.laputa-jp.com/zdata/data/samsa/050412.html
前回はRSRM(声に出すとあーらふしぎ、エルサレム)という言葉の後半部分、
RMとはルールメイカーのことであるとお話しした。
だから今回は前半部分のRSとはなんだというお話をしよう。
今年になって複数のお芝居に関わっている。
昨年末にはあるダンス・パフォーマンスのために映像を作る仕事をした。
ぼくが関わらないところでも、仕事で出会う人や
仲間・知人がそれぞれ個人的に何かを創り発表している。
早い話、気がついたら身の回りにすごい才能がひしめき合っていたのだ。
そしてどうしたわけか、そういうずば抜けた力の持ち主に限って、
社会的には不安定な立場にありがちなのだ。
よく言えば自由業。はっきり言えば定職のないプー太郎。
ぼく自身はそこまでの才能がないのでコピーライターを自称し、
それなりにキャリアを深めつつあるが、
身の回りの才能たちはもっともっと不安定なところにいるのだ。
面白いことに
上記のような自由人たちがこぞって、ある共通した動きを見せている。
例えばそれは、
「新しい修学評価の策定」だったり、
「コミュニティの再生」だったり、
「カネに対抗できる価値観のモノサシづくり」だったりするわけだが、
いずれも「いまある常識、システム」へのカウンターパンチであり、
それに取って代わるオルタナティブの提示なのである。
一昔前ならこういうのは
「ドロップアウトしたアウトサイダーによるカウンターカルチャー」
とくくられたのだろう。実際、図式としてはほぼそのまんまと認めていいだろう。
でも彼らはドロップアウトしたわけではない。
どこか「いい場所」から「ひどい場所」に落ちたわけではない。
むしろ出来の悪いひどい道からちょっと脇によけて、
そこにフレッシュでもう少し手応えや歩きごたえのある
新しい道を築き始めようとしているように思えるのだ。
さあ、これでやっとつながった。
ロードサイドのルールメイカーたち。
ドロップアウトでもない。脱サラでもない。隠者や仙人なんかじゃない。
ロードサイドで軽やかにステップを踏みながら、
もっとクールでもっと笑えてもっとドキドキできてもっと涙できる新しい道をつくり、
あわよくば世の中のメインストリームを引き込もうとさえしている。
さびた関節にオイルをさして
こわばった脳みそをもみほぐして、
押っ取り刀でそのロードサイドに踏みだし、
ささやかなりともルールメイクしていきたい、
とぼくは思うのだ。よろしければみなさんも、ぜひ。
* * *
PS.
RSRMの実例ってわけでもないけど、お芝居の方も、
4月12日にザムザ阿佐谷で「阿部一徳の ちょっといい話してあげる」が上演
されます。演目は『ぼくは747を食べてる人を知っています』という小説。
題名通りの途方もないほら話ですが、至高の愛の物語でもあります。
『異形の愛』とはまた違った感動で骨抜きになること必至です。下記を参考に
ぜひお越しを。
http://www.laputa-jp.com/zdata/data/samsa/050412.html
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