Sudden Fiction Project

「ブックバトン」と言う言葉がどこかに出てくる作品をお待ちしています。
タイトルに限らず、本文中のどこかに1回出てくればOKです。

作品の最後に
（「ブックバトン」ordered by sachiko-san/text by あなたのペンネーム）
とつけてください。これはお題を出した人への礼儀と言うことで。




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◇ セルフ・プロデュース

　ついに来たか、ブックバトン。これ、やっぱ知的イメージアップには欠かせないよな。ええと、最初は何だ？「■最近読んだ本５冊」。最近ってどのくらいまでが最近かな。中学ぐらいまでは結構本を読んでたんだけどな。でもそういうの、あんま知的ポイント高くないよな。どういうのがいいかな。やっぱ古典かな。『源氏物語』とか。よし。『源氏物語』を書いておこう。あとあれだ。『東京タワー』とかありだよな。割と新しめもおさえているんだなって感じで。

　あとは何だろう。雑誌とかはなしか。「SPA!」とか読んだんだけどな。あ、そうだ。美術とか写真とかいいよね。ポイント高いよね。何かあるかな。ポイント高いんだけどな。知らないもんな。前に北田先輩のうちに行ったとき、なんかかっこいい写真集とか女の子に大受けだったもんな。あれイメージいいよな。でも思いつかねー。やべ。まだ2冊じゃん。これやべえよ。埋まんねえよ。

　何だろう。写真集写真集。そうだ。コミュニティ検索で「写真集」って入れてみよ。うわ。777件。まじかよ。っつーかKAT-TUNの写真集ばっかじゃん。何だよこれ。犬とか猫とか。辻希美とか。沢尻エリカとか。中沢なつきとか。写真集っていわないのかな。あ、これ。ジョン・セクストンの『Quiet Light』。しぶいじゃん。白黒だし。なんか白黒って頭よさそうっていうか。いいじゃんいいじゃん。これにしよう。

　あと何だ。哲学とかかな。っつーか、やりすぎか。何だろう。あ。辞書とかいいかもな。辞書読んでるってかっこよくねー？　あれいこう。新明解。例文おもしれーやつ。タモリのジャポニカかなんかでやってたの超面白かったもんな。『新明解国語辞典』と。あとひとつ。あっとひっとつ！　あっとひっとつ！　何だ。そうだ。児童書とか入れとくと女子ウケ良さそうだよな。なんだろう。んなこと言ったって、知らねえし。あ。あれだ。映画になってたやつ。『チャーリーとチョコレート工場』。よし5つ。いいじゃんいいじゃん。

次は何だ？「■最後に読んだ本」？　じゃあ『チャーリーとチョコレート工場』でいこう。

よし次！「■よく読む、また思い入れのある5冊」？　なんだよそれ。本なんかいっぺん読んだらいいじゃんかよ。思い入れのあるって何だよ。グラビア系とかなしだよな。あたりめえじゃん！　知的イメージ台無しじゃん。思い入れってなんだよ。そうだ。こういうのは子どものころに読んだのもアリだよな。じゃああれだ。『ずっこけ三人組』。いや待てよ。知的ポイント的にはどうよ。まずくね？　やめやめ。じゃあなんだよ。うわうぜえなこれ。5つも出ねーって。

あっ。辞書で攻めるか。あ、それいいじゃん。辞書を読む男。ありあり。えっと『広辞苑』。うわ。辞書なんて他に知らねえよ。何があるのかな。そうだ。コミュニティ検索してみよ。うわすげえな。404件。だめだ。関係ねーのばっか。そうか。「本・マンガ」で絞ればいいんだ。17件。あ。これだこれだ。「百科全書派」。「辞書は一個の書物」とか書いてあるし。220人。いるんだなあ物好きが。すっげえな。好きな辞書を挙げてみてとかトピたってるし。まじかよ。あ。いただきいただき。

『マイペディア』『日本語大辞典』『情報の歴史』『江戸文学地名辞典』。うほ。おれ、何者？　知性の塊て感じ？　いいんじゃない？

じゃ、次行こう。「■最後に買った本」。じゃあ『江戸文学地名辞典』。

そんでそんで。「■これから読もうと思っている５冊」。もう辞書でしょう。頼むよ「百科全書派」。あれ。ここ意外と書き込み少ねえじゃん。何だよ。頼むよ。がんばってくれよ。あ、このトピがいいや。えっと『岩波・思想哲学事典』『ユング心理学事典』。あ英和辞典とかもアリだよな。『リーダース英和辞典　第２版』。あ、これ面白そう。『絵でみるシンボル辞典』。あとは……っつーか、辞書しかないのっておかしくね？　うそっぽいよな。じゃあ何だ。最後、知性っぽく締めるのは。っつーか女子ウケ良くって路線でもいいんだよな。なんか可愛いの。写真集で、あ、動物もの。これにしよう。『ブルーデイブック』。よし、キマリ！

あとは「■バトンを渡す5人」か。じゃあkikkoとMr.fireと土男とkanekoとmiss_water。これでよし。でもこれ読んでないのばれるとかっこわりーよな。『絵でみるシンボル辞典』くらい手に入れよっかな。

（「ブックバトン」ordered by sachiko-san/text by TAKASHINA, Tsunehiro a.k.a.hiro）