【お題82】寝言 ― 2008/02/18 07:43:25
「寝言」と言う言葉がどこかに出てくる作品をお待ちしています。
タイトルに限らず、本文中のどこかに1回出てくればOKです。
作品の最後に
(「寝言」ordered by inzaghi-san/text by あなたのペンネーム)
とつけてください。これはお題を出した人への礼儀と言うことで。
====================
◇ 第一夜
寝言を言い始めたようだと聞いて病院に駆けつけた。
それが土曜日の朝だった。涼太はいつもと変わらずベッドですやすやと眠っている。先生に話を聞こうとするがなかなか現れない。かといって寝言を聞き逃したくもないのでベッドのそばから離れることもできない。仕方がないのでナースコールのボタンを押した。
ひどく慌てた様子でいつもよりずっと早くナースが駆けつけてきた。
「涼太君? 涼太君なの?」
そうナースが言ったので、ナースコールを押したのが涼太本人だと思ってあわてて飛んできたことがわかった。病院のスタッフもまた、そろそろ涼太が目覚めるのではないかと思っているということだ。若いナースはわたしの姿を見て一瞬「なんだ」と、がっかりした顔つきをして、それからあわてて「お父さんでしたか。わたしてっきり」と言った。
聞けばそのナースが最初に寝言を聞いた本人だという。
「寝言というのは? どんな感じなんですか?」
「そうですね。誰かと話をしているような感じで」
「誰かと話をしている?」わたしは聞き返した。「言葉になっているんですか?」
「え?」それがどうかしたのかという調子でナースは答える。新人風でいちいち思っていることが顔に出る人だ。「はい。はっきり。何を話しているのか聞き取れるほどに」
「まさか」信じられない話だ。「何と言っていたか覚えていますか?」
「ええ?」いやそうに眉根に縦じわをつくりナースが言う。「いや、そこまでは」
このナースは事情がわかっていない。
涼太はいま15歳で、こんなに健康そうだし、寝顔はすっきりしているし、呼吸もすやすやと落ち着いているので、初めて見た人は彼が起きることができないと言うのをなかなか信用してくれない。病院のスタッフが髪の毛も爪もきちんと整えてくれるし、小さな頃から妻やわたしが全身を丁寧に清拭してきたし、パジャマも常に新しく清潔なものをそろえているので、少しやせすぎなことを除けばとても病人には見えないのだ。
でも現実には涼太は言葉を覚えるより前に昏睡状態に陥り、いまにいたっている。だから涼太がはっきりとした言葉をしゃべるなんて信じがたい話なのだ。もし仮に何かを話したのだとすると、それは何があっても覚えていなくてはならない。記録する必要がある。そういうことをこのナースはわかっていない。
「あの。何かまずかったでしょうか?」
何かまずかったでしょうか、だって? 口のききかたも知らないのか、このナースは。わけのわからない怒りを覚えつつ、この何も知らない女の子に当たり散らしても仕方がない、と、わたしは口をつぐむ。その様子を見て、若いナースは尻込みするように「あの。用事がなければわたしは」と言うのでうなずいた。そばにいられるだけでどんどん腹立たしさがつのるところだったのでちょうどよかった。
* * *
無理を言ってその晩は付き添わせて貰うことにした。規則上は面会者は遅くとも夜の10時には帰らなくてはならないのだが、その日は「寝言を聞きたい」とねばったのだ。さすがに入院当時から涼太を知っているスタッフはことの異常さに驚き、当直医などは「もししゃべったらわたしにも声をかけてください」とまで言ってくれた。
「あの人は悪い人じゃないよ」
澄んだ声でさとされ、わたしは目を覚ました。読んでいた文庫本が足元に落ちていた。
「あの人? 誰のことですか?」
あわてて文庫本を拾いながら、よだれとか流していないか口元をなでてわたしは聞き返す。
「美奈子さん、ほら昼間ナースコールで来た人」
「ああ。別に悪い人だなんて思ってませんよ」
「でも怒っていたじゃない」
「どうして」そんなことを知っているのだ、と続けようとして初めて気がついた。涼太がしゃべっているのだ。「涼太か」
「はい、おとうさん」目の前の涼太は相変わらずすやすやと眠っているように見えるが、眼球がいつもより意思を持った感じで動き、そして口を開いてしっかりしゃべるのだ。「ぼく涼太、です」
敬語をつけたのがおかしかったのか、涼太の口から笑いが飛び出す。
「涼太」
「はい」
涼太がしゃべっている。寝言なんかじゃない。わたしはいま涼太と話しているのだ。もっとしゃべろうと思ったが、自分でも訳がわからなくなって何も喋れなくなってしまった。
「おとうさん」涼太が言う。「泣かないで。おとうさん」
そしてその次の晩、涼太は驚くような話を聞かせてくれ、話はまったく違った方向に進むのだが、それでも涼太と初めて話した夜のことをわたしは忘れることはない。もしもこの世に奇跡というものがあるとすれば、それはあの夜のことだ。そう、わたしは思う。
(「寝言」ordered by inzaghi-san/text by TAKASHINA, Tsunehiro a.k.a.hiro)
タイトルに限らず、本文中のどこかに1回出てくればOKです。
作品の最後に
(「寝言」ordered by inzaghi-san/text by あなたのペンネーム)
とつけてください。これはお題を出した人への礼儀と言うことで。
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◇ 第一夜
寝言を言い始めたようだと聞いて病院に駆けつけた。
それが土曜日の朝だった。涼太はいつもと変わらずベッドですやすやと眠っている。先生に話を聞こうとするがなかなか現れない。かといって寝言を聞き逃したくもないのでベッドのそばから離れることもできない。仕方がないのでナースコールのボタンを押した。
ひどく慌てた様子でいつもよりずっと早くナースが駆けつけてきた。
「涼太君? 涼太君なの?」
そうナースが言ったので、ナースコールを押したのが涼太本人だと思ってあわてて飛んできたことがわかった。病院のスタッフもまた、そろそろ涼太が目覚めるのではないかと思っているということだ。若いナースはわたしの姿を見て一瞬「なんだ」と、がっかりした顔つきをして、それからあわてて「お父さんでしたか。わたしてっきり」と言った。
聞けばそのナースが最初に寝言を聞いた本人だという。
「寝言というのは? どんな感じなんですか?」
「そうですね。誰かと話をしているような感じで」
「誰かと話をしている?」わたしは聞き返した。「言葉になっているんですか?」
「え?」それがどうかしたのかという調子でナースは答える。新人風でいちいち思っていることが顔に出る人だ。「はい。はっきり。何を話しているのか聞き取れるほどに」
「まさか」信じられない話だ。「何と言っていたか覚えていますか?」
「ええ?」いやそうに眉根に縦じわをつくりナースが言う。「いや、そこまでは」
このナースは事情がわかっていない。
涼太はいま15歳で、こんなに健康そうだし、寝顔はすっきりしているし、呼吸もすやすやと落ち着いているので、初めて見た人は彼が起きることができないと言うのをなかなか信用してくれない。病院のスタッフが髪の毛も爪もきちんと整えてくれるし、小さな頃から妻やわたしが全身を丁寧に清拭してきたし、パジャマも常に新しく清潔なものをそろえているので、少しやせすぎなことを除けばとても病人には見えないのだ。
でも現実には涼太は言葉を覚えるより前に昏睡状態に陥り、いまにいたっている。だから涼太がはっきりとした言葉をしゃべるなんて信じがたい話なのだ。もし仮に何かを話したのだとすると、それは何があっても覚えていなくてはならない。記録する必要がある。そういうことをこのナースはわかっていない。
「あの。何かまずかったでしょうか?」
何かまずかったでしょうか、だって? 口のききかたも知らないのか、このナースは。わけのわからない怒りを覚えつつ、この何も知らない女の子に当たり散らしても仕方がない、と、わたしは口をつぐむ。その様子を見て、若いナースは尻込みするように「あの。用事がなければわたしは」と言うのでうなずいた。そばにいられるだけでどんどん腹立たしさがつのるところだったのでちょうどよかった。
* * *
無理を言ってその晩は付き添わせて貰うことにした。規則上は面会者は遅くとも夜の10時には帰らなくてはならないのだが、その日は「寝言を聞きたい」とねばったのだ。さすがに入院当時から涼太を知っているスタッフはことの異常さに驚き、当直医などは「もししゃべったらわたしにも声をかけてください」とまで言ってくれた。
「あの人は悪い人じゃないよ」
澄んだ声でさとされ、わたしは目を覚ました。読んでいた文庫本が足元に落ちていた。
「あの人? 誰のことですか?」
あわてて文庫本を拾いながら、よだれとか流していないか口元をなでてわたしは聞き返す。
「美奈子さん、ほら昼間ナースコールで来た人」
「ああ。別に悪い人だなんて思ってませんよ」
「でも怒っていたじゃない」
「どうして」そんなことを知っているのだ、と続けようとして初めて気がついた。涼太がしゃべっているのだ。「涼太か」
「はい、おとうさん」目の前の涼太は相変わらずすやすやと眠っているように見えるが、眼球がいつもより意思を持った感じで動き、そして口を開いてしっかりしゃべるのだ。「ぼく涼太、です」
敬語をつけたのがおかしかったのか、涼太の口から笑いが飛び出す。
「涼太」
「はい」
涼太がしゃべっている。寝言なんかじゃない。わたしはいま涼太と話しているのだ。もっとしゃべろうと思ったが、自分でも訳がわからなくなって何も喋れなくなってしまった。
「おとうさん」涼太が言う。「泣かないで。おとうさん」
そしてその次の晩、涼太は驚くような話を聞かせてくれ、話はまったく違った方向に進むのだが、それでも涼太と初めて話した夜のことをわたしは忘れることはない。もしもこの世に奇跡というものがあるとすれば、それはあの夜のことだ。そう、わたしは思う。
(「寝言」ordered by inzaghi-san/text by TAKASHINA, Tsunehiro a.k.a.hiro)
【お題83】リセット ― 2008/02/18 07:48:36
「リセット」と言う言葉がどこかに出てくる作品をお待ちしています。
タイトルに限らず、本文中のどこかに1回出てくればOKです。
作品の最後に
(「リセット」ordered by ピコピコ-san/text by あなたのペンネーム)
とつけてください。これはお題を出した人への礼儀と言うことで。
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◇ 非現実的生活者
まだ何とかなる、まだ何とかなると自分に言い聞かせながら、泥沼に踏み込み続け、まだ何とかなると思うから、何とかなりさえすれば大丈夫だからと借金を重ね、友人の好意にすがり、そのうち明らかな不正行為にも手を染め始め、気がついたら言い逃れようのない背信行為に踏み込んでしまっていた。そしてもうどうにもならないことがわかった時、会社も家族も友人も何もかも失っていた。ゼロからのスタートではない。いったん傷つけ失ってしまった信頼関係は取り返すことが難しい。もう誰も自分を信用してくれなくなっていることがとどめだった。
羽振りのいい時期に、「近年、自殺者の数が増えている」という話を聞いたときには「命を粗末にする文化だからだ」とあざ笑い、子どもには「ゲームでは何度死んでもいくらでも生き返らせることができるが、本当の世界では一度死んだらもう生き返らないんだぞ。現実の世界にリセットなんてないんだ」と言い聞かせた。でもいまはわかる。おれが生き続けているのはただ意気地がないからだ。死ぬなんて怖くてできない。生き延びているのは、ただ死にたくないからだ。サラ金の男たちに殺されかけたときに味わった恐怖はそれほどにも大きなものだった。
いまは気候もいいし、このあたりは畑の脇に無人の野菜の即売所があるので、飢えて死ぬことはない。清潔にさえしていれば図書館にも出入りして山菜やきのこなど食べられるものを研究することもできる。当初コンビニエンスストアの賞味期限切れの弁当をあてにしていたのだが、これはなかなか手に入れるチャンスがないことがわかった。実際に1つ手に入れて食べたとき、こんなに味の濃いものだったかと仰天した。それほど味のないものばかり食べ続けていたからだ。いまなら豆腐や水を食べ比べたり飲み比べたりして、味の違いを当ててみせられる自信がある。
なかなか手に入らないので煙草を吸えなくなったのは非常につらかった。煙草が体に悪いのではなく、煙草をやめることの方が体に悪いんじゃないかとさえ思った。一ヶ月を過ぎるあたりから急に気にならなくなり始め、逆に体調も良くなってきた。生き延びることについて考えるのが少しずつ面白くなってきた。都市でホームレスをやるのはそんなに難しくなさそうだったが、おれは人と顔を合わせたくなかったので里に近い山の中に拠点を求めた。でも里から泥棒を続けていてはいずれ狩り出されつかまってしまうだろうから、嘘でもいいから共存する道を探した。
金はないので、野菜の即売所には都会で集めたポケットティッシュや無料配布のボールペンなどを置いた。もちろんそんなもので納得して貰えるとも思えないが、何か置いていきたいという姿勢だけは示したかったのだ。何度も通ううちに即売所の看板と野菜のディスプレイを変えた方がいいことに気づき、手直しした。都市部から来たドライバーが足を止めやすく買いやすくしてみたのだ。ここでの売上がよくなり持ち込む農家が増えればそれだけおれにもいいものが回ってくる。
山の中をさまようとハイキング客が残したゴミをいろいろ見つけることになる。缶類はある程度まとめて役所などで試験的に設置した回収ポストにいれると小銭になることがわかった。それからふと思いついて、野菜の即売所のノリで、ゴミ回収所の看板をつくり、心ある人は100円入れてくださいと書いて、募金箱をつくった。週末ごとに数百円程度だが回収できるようになった。もちろん勝手にやっていることなのでいずれは取り壊されるだろうが、少しでも長い時間お目こぼしして貰うため、子どもたちがやっているような稚拙さを演出してみた。また、集まったゴミはキチンと分別してゴミ回収車のルートに置くようにした。
夏と秋は何とかなるだろう。その先のことは考えられない。とにかく死なないこと。殺されないこと。生き延びる工夫に専念すること。それだけを考えて毎日を過ごしている。失った家族や友人のことを思い悲しみに暮れる日もあるが、昔の生活に戻りたいかと言われると正直よくわからない。会社を経営して、うまいレストランをしらみつぶしにして、金目当てにたかる女たちと遊び歩いていた日々は、まるで毒々しい幻想、架空のできごとだったような気さえする。
もしいつか子どもに何かを伝える機会があるとすれば、生きたままでもリセットはできる、だからつらくても死ぬなと教えてやりたい。
(「リセット」ordered by ピコピコ-san/text by TAKASHINA, Tsunehiro a.k.a.hiro)
タイトルに限らず、本文中のどこかに1回出てくればOKです。
作品の最後に
(「リセット」ordered by ピコピコ-san/text by あなたのペンネーム)
とつけてください。これはお題を出した人への礼儀と言うことで。
====================
◇ 非現実的生活者
まだ何とかなる、まだ何とかなると自分に言い聞かせながら、泥沼に踏み込み続け、まだ何とかなると思うから、何とかなりさえすれば大丈夫だからと借金を重ね、友人の好意にすがり、そのうち明らかな不正行為にも手を染め始め、気がついたら言い逃れようのない背信行為に踏み込んでしまっていた。そしてもうどうにもならないことがわかった時、会社も家族も友人も何もかも失っていた。ゼロからのスタートではない。いったん傷つけ失ってしまった信頼関係は取り返すことが難しい。もう誰も自分を信用してくれなくなっていることがとどめだった。
羽振りのいい時期に、「近年、自殺者の数が増えている」という話を聞いたときには「命を粗末にする文化だからだ」とあざ笑い、子どもには「ゲームでは何度死んでもいくらでも生き返らせることができるが、本当の世界では一度死んだらもう生き返らないんだぞ。現実の世界にリセットなんてないんだ」と言い聞かせた。でもいまはわかる。おれが生き続けているのはただ意気地がないからだ。死ぬなんて怖くてできない。生き延びているのは、ただ死にたくないからだ。サラ金の男たちに殺されかけたときに味わった恐怖はそれほどにも大きなものだった。
いまは気候もいいし、このあたりは畑の脇に無人の野菜の即売所があるので、飢えて死ぬことはない。清潔にさえしていれば図書館にも出入りして山菜やきのこなど食べられるものを研究することもできる。当初コンビニエンスストアの賞味期限切れの弁当をあてにしていたのだが、これはなかなか手に入れるチャンスがないことがわかった。実際に1つ手に入れて食べたとき、こんなに味の濃いものだったかと仰天した。それほど味のないものばかり食べ続けていたからだ。いまなら豆腐や水を食べ比べたり飲み比べたりして、味の違いを当ててみせられる自信がある。
なかなか手に入らないので煙草を吸えなくなったのは非常につらかった。煙草が体に悪いのではなく、煙草をやめることの方が体に悪いんじゃないかとさえ思った。一ヶ月を過ぎるあたりから急に気にならなくなり始め、逆に体調も良くなってきた。生き延びることについて考えるのが少しずつ面白くなってきた。都市でホームレスをやるのはそんなに難しくなさそうだったが、おれは人と顔を合わせたくなかったので里に近い山の中に拠点を求めた。でも里から泥棒を続けていてはいずれ狩り出されつかまってしまうだろうから、嘘でもいいから共存する道を探した。
金はないので、野菜の即売所には都会で集めたポケットティッシュや無料配布のボールペンなどを置いた。もちろんそんなもので納得して貰えるとも思えないが、何か置いていきたいという姿勢だけは示したかったのだ。何度も通ううちに即売所の看板と野菜のディスプレイを変えた方がいいことに気づき、手直しした。都市部から来たドライバーが足を止めやすく買いやすくしてみたのだ。ここでの売上がよくなり持ち込む農家が増えればそれだけおれにもいいものが回ってくる。
山の中をさまようとハイキング客が残したゴミをいろいろ見つけることになる。缶類はある程度まとめて役所などで試験的に設置した回収ポストにいれると小銭になることがわかった。それからふと思いついて、野菜の即売所のノリで、ゴミ回収所の看板をつくり、心ある人は100円入れてくださいと書いて、募金箱をつくった。週末ごとに数百円程度だが回収できるようになった。もちろん勝手にやっていることなのでいずれは取り壊されるだろうが、少しでも長い時間お目こぼしして貰うため、子どもたちがやっているような稚拙さを演出してみた。また、集まったゴミはキチンと分別してゴミ回収車のルートに置くようにした。
夏と秋は何とかなるだろう。その先のことは考えられない。とにかく死なないこと。殺されないこと。生き延びる工夫に専念すること。それだけを考えて毎日を過ごしている。失った家族や友人のことを思い悲しみに暮れる日もあるが、昔の生活に戻りたいかと言われると正直よくわからない。会社を経営して、うまいレストランをしらみつぶしにして、金目当てにたかる女たちと遊び歩いていた日々は、まるで毒々しい幻想、架空のできごとだったような気さえする。
もしいつか子どもに何かを伝える機会があるとすれば、生きたままでもリセットはできる、だからつらくても死ぬなと教えてやりたい。
(「リセット」ordered by ピコピコ-san/text by TAKASHINA, Tsunehiro a.k.a.hiro)
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